超・応用がきく発音のコツをご紹介します
今回の動画では、corporation と cooperation という単語の違いから、
超応用がきく発音のコツをご紹介します。
知っていると、正しく発音できる単語が「かけ算式に」増えますので、ぜひご覧下さい。
● corporationとcooperationの発音の違い
● reassure, reschedule, redo, retry の発音のコツ
● 接頭辞と接尾辞(上記の単語を用いて説明します)
YouTube動画レッスン
① corporation 例文
✓ She didn’t want to work for a big corporation for many reasons.
訳:さまざまな理由により、彼女は大きな企業で働きたくなかった。
発音のコツ:corporation
発音記号 /kɔ̀ːrpəréiʃən/
一言でいうと、カタカナ発音と似ている単語は特にあいまい母音を意識して発音するほうが
断然きれいな発音に聞こえます。
また、二重母音はカタカナでは表現されません。おおよそ、「-」という伸ばす音で書かれることが多いです。
corporation こー【ぽ】【れー】【しょん】
※ かっこの部分が注意点となります。
✓ 【ぽー】と言うときに入る【お】という音を入れないで下さい。
あいまい母音なので「ぽ」にも「ぱ」にも聞こえるように
力を抜いて発音することが必要です。
✓ 【れー】ではなく【れぃ】 二重母音ですので、【えい】というふうにきちんと発声して下さい。
✓ 【しょん】 も、あいまい母音を含みますので、【しゃん】とも【しょん】とも聞こえるようでどちらでもない適当さを加味しましょう。
② cooperation 例文
✓ Thank you for your cooperation.
訳:ご協力いただきありがとうございます。
発音のコツ:cooperation
発音記号 /kouɑ̀pəréiʃən/
一言でいうと、カタカナ発音の時の拍(リズム)と英語発音の時の拍の数に注意しましょう。特に出だし部分は動画や音声をよく聞いて、リズムをつかんで下さい。
corporation 【こー】【ぽ】【れー】【しょん】
※かっこの部分が注意点となります。
ほとんど全部ですね。
✓ 【こー】 【こぅ】と二重母音で発音しましょう。
✓ 【ぽ】 【ぱ】とも【ぽ】ともとれそうな音にしましょう。あいまい母音です。
✓ 【れー】 二重母音ですので、【えい】のよう発声して下さい。
✓ 【しょん】 あいまい母音を含みますので、【しゃん】とも【しょん】とも聞こえるようでどちらでもない適当さを加味しましょう。
さて次に、reassure, reschedule, redo, retry の4単語についてです。
③ reassure 例文
✓ He reassured me that I would be paid soon.
訳:彼は、私に間もなく支払いがされるよと安心させてくれた。
発音のコツ:reassure
発音記号 /rìːəʃúər/
【:】この記号は、伸ばして発音するようにしましょう。
reassure 【り】あしゅあ
※ かっこの部分が注意点となります。
✓ 【り~】のように、音を伸ばす・ためる雰囲気をだしましょう。発音記号にも【:】が見てとれますね。
④ reschedule 例文
✓ Something has come up, and I can’t make it to the meeting with Stephanie. I am sure she can reschedule.
訳:用事ができてステファニーとのミーティングに行けなくなった。(でも)彼女はリスケしてくれるはず。
発音のコツ:reschedule
発音記号 /riːskédʒuːl /
【:】この記号は、伸ばして発音するようにしましょう。
reschedule 【り】すけじゅーる
※ かっこの部分が注意点となります。
✓ 【り~】のように、音を伸ばす・ためる雰囲気をだしましょう。reassureと同じように、発音記号にも【:】が見てとれますね。
⑤ redo 例文
✓ We have decided to redo our kitchen!
訳:キッチンを改装することにしたの!
発音のコツ:redo
発音記号 /rìːdúː/
【:】この記号は、伸ばして発音するようにしましょう。
redo【り】どぅ
※ かっこの部分が注意点となります。
✓ 【り~】のように、音を伸ばす・ためる雰囲気をだしましょう。reassure, reschedule と同じように、発音記号にも【:】が見てとれますね。だいぶ、パターンが見えてきましたね?
⑥ retry 例文
✓ Don’t worry if you make a mistake – you can always retry until you get the result you want.
訳:失敗しても心配ないよー望む結果が出せるまで何度もトライすればよいよ。
発音のコツ:retry
発音記号 /riːtrai/
【:】この記号は、伸ばして発音するようにしましょう。
retry【り】とらい
※ かっこの部分が注意点となります。
✓ 【り~】のように、音を伸ばす・ためる雰囲気をだしましょう。reassure, reschedule, redo と同じように、発音記号にも【:】が見てとれますね。
もう完全にパターンが分かりましたね?
⑦ 接辞 (接頭辞・接尾辞)
✓ コトバンクでの説明のリンクを貼っておきます 接辞とは
✓ 辞書で読むとむずかしいですが、簡単にいうと、既存の単語の前にくっついて、少し意味を加えることばです。単語の前につくのが、接頭辞、単語のおしりにつくのが、接尾辞です。
✓ co + operation = cooperation この頭にある co- が接頭辞です。
co-は「共に」という意味をoperationに加える作用があります。すなわち、co-(共に)operation(作業、活動)する、なので、「協力」などと訳されるという具合です。
coexist <co- 共に、exist 存在する> すなわち「共存する」という意味です。
co-worker <co- 共に、worker 働く人> よって「同僚」の意味。
発音のコツ:co-, re-
接頭辞 co- は /kou/ と二重母音で発音してください。このルールを他の単語にあてはめて発音することができますので、接辞の知識があれば、かけ算式に単語が正しく発音できます。
動画は観ていただけましたでしょうか? re- という接頭辞に発音の共通点は?
(答え)はい、【り】と急がず【り~】と少しためるように発音、ですね。
こばなし
「コーポレーション」とカタカナ発音で言った場合
多分 corporationで解釈されると思います。
なので、要注意です。
もちろん、文脈のおかげで相手は理解してくれるでしょう。
でも正しい発音で話せるほうが、話し手も聞き手もストレスフリーです。
発音矯正というのは、ネイティブっぽく話すという解釈をされることが多く、それも一理あるとは思いますが、目指すべきは「スムーズでストレスが少ないコミュニケーション」にあると思っています。