発音より大切なことは「自然な文を知ること」です。
今回の動画では、英語を上達させるために
「発音の良しあし」にこだわる以前にもっともっと大切なこと
についてお話します。
知っていると、絶対に英語の上達につながりますし、上達のスピードも速くなります。
ぜひご覧下さい。
● 発音より大切なことは、自然な文を知ること
● 発音の重要性とは?
● エピソード(前述の説明への理解が深められます)
YouTube動画レッスン
発音より大切な 「自然な文を知ること」 について
① 自然な文、とは、英語スピーカーが聞きなれている文
以下の3シチュエーションにおいて、AとBのどちらが自然な文か考えてください。
✓ ピザのデリバリーを電話注文する
A) I’d like to order pizza.
B) I’d like to place an order for delivery.
✓ 3人で夕飯たべるのでお店を電話で予約する
A) I’d like to reserve 3 seats for 7pm tonight.
B) I’d like to reserve a table for 7pm tonight.
✓ 毎日車通勤だと言いたい
A) I go to work by car.
B) I drive to work every day.
解答
全て B)
A) も文法的に正しいですし、文構造も英語のそれになっていますので、通じます。
② AとBのちがい
✓ Aはすべて、日本語で考えた文がそのまま英語に訳されています。
「もしもし、ピザを注文したいのですが」
「もしもし、7時に3席予約したいのですが」
「わたし、毎日車で仕事に行くよ」
といった具合です。
日本語で自然に聞こえる文を、字面どおりに英語にしても、不自然な英語になります。
自然な文を知る必要性
伝わるならA) でも良いのか
英語を上達させたいなら、B)を学ぶ必要があります。
✓ 英語スピーカーが使わない表現で話した場合、相手は理解するのに少し時間がかかります。すーっと頭に入ってきません。なぜなら、A)の文や語の並びは、ふだん聞きなれている音ではないからです。
✓ 最終的に理解してもらえるなら、コミュニケーションは成立しますが、あまりに英語スピーカーの使う表現とかけ離れている場合、理解されない、という結果に終わります。
例:「わたし、英語が聴き取れないんです」
I can’t hear English.
I can’t listen to English.
この2文では通じません。
I can’t understand English.
と言ってこそ理解されます。
さて、では発音の重要性とはなんでしょうか?
③ 文字を音にして、自分の体(口)を通してデリバリーする
✓ 本を人に読んであげるところを想定して下さい
「わたしはりよこうにいきたいです」
声に出して読んで下さい。
たどたどしさ、全開じゃありませんか?(苦笑)
わたしは、りょこうに、いきたいです。
✓ と「言えて」こそ、相手にす~っと伝わる音になります。
✓ 発音は、自分の口から発される音です。その音が、伝えたい内容をあらわす音として、しかも、伝わる程度の正しい音として、体の外へ出される必要があります。メッセージ(自分の伝えたいこと)を相手にデリバリーできてこそ、音としての英語の役割が成立します。なので、発音もめちゃくちゃでは困ります。
✓ 「発音矯正」とは、少々なまりがあっても良いですし、遅いスピードでしか話せなくても良いので、相手に理解される音にまで引き上げる作業です。
自然な文を身に付ける方法
✓ 知る・気づく → (文法や構造など疑問があれば)解決する → 音読練習 → 英語講師に対してOR英語スピーカーの友達など、人を相手に使う
この繰り返しです^^
面倒ですか? 面倒ですね。でも、努力したらしただけ必ず成果として現れます。

こばなし
「1か月で英語がペラペラ?」。。。無理ですよ~ >.<
リーディングで理解できる力は、1か月で可能かもしれません。文法と単語を1日10時間ぐらい勉強すれば、30日でなんとかなるかもしれませんね。
でもスピーキングというのは、「体得」するものです。
体得・・・体験を通して知り、理解をして自分のものにすることです。
辞書片手に読むリーディングとは、別世界です。体得には時間がかかります。体に覚えこませるのって、時間がかかるのですよね。
だから、じっくり焦らず1日いちにち取り組んでみて下さい。継続された努力って、絶対に裏切らない・・・ですよ。
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