TOEIC【Part5】品詞-練習問題②
感情を表す形容詞
✔ 中学校の英語で習う I am excited. や I am interested. という表現。しばしば、
“I am interesting.”
と言ってしまい「私は興味深い女よ~」のような意味になってしまう、この類の単語たち。
さて、「この類」とは何でしょうか?
✔ よく【感情を表す単語】などとくくられたりもしますが、ネイティブスピーカーたちはそんなことを考えて話しているでしょうか?(I don’t think that is the case.)

ではなぜ彼らは、I am exciting.ではなく I am excited. I am interesting. ではなく I am interested.と表現するのでしょうか?
過去分詞の持つサウンド
✔ TOEIC【Part5】品詞-練習問題①の話を思い出して下さい。
分詞には現在分詞と過去分詞の二種類があり、過去分詞には「受け身」のサウンドを持つということをお伝えしました。この過去分詞は、使い方によって、文法的には異なる説明がつきます。
例えば、 “This book was published in 1984”. (このpublishedは、動詞の受動態、として学ぶ)。一方、 “I am looking for an English dictionary published in 1984. Do you know where I can find it by any chance?” (このpublishedは分詞の形容詞的用法、として学ぶ)
ネイティブスピーカーがこんな文法事項を考えながら、英語を話しているとは、考えられません。結局のところ This book = published (出版「された」、という雰囲気)、An English dictionary = published (出版「された」、という雰囲気)・・・publish「される」ということを伝えるために -ed (発音は/d/ や /t/ や /id/ になったりする) のサウンドを利用しているのです。
感情は受け身なのか?
✔ I am excited. と言うように、感情は受け身なのか?ということについて考えてみましょう。皆さま、よくよく考えると、自分が「わくわく」したり「興味を持」ったりする時、そこには必ず外的要因がありませんか? 例えば、明日からハワイ旅行に行くという事実があり、その事実のために自分はわくわくさせられているんです。あるいは、ハワイにある有名なパワースポットがあり、「そこへ行きたいんだ。興味があるんだ」という感情さえも、自分は興味を持たされているのです。と、まあ、このように考えると、一見、自分の内側から湧き出ているような、自発的とも思える感情ですが、それは、自分の外側にある何かによって引き起こされているというのが感じていただけると思います。いかがでしょうか?
✔ 一つ注釈を加えます。I am excited. を「受動態」と教える先生は、『excite(動詞)は、興奮させる、感情を高ぶらせる、という意味なので、The trip to Hawaii excites me. が元の文で、よって、”I” が主語になると受動態の形になる』という考え方に由来します。一方、「受動態ではない」と考える先生は、『excitedもinterestedも形容詞として辞書に載っているので、これはHe is tall. や She is young.と同じ構造であり、SVCの形である』という説明に基づくものになります。よって、皆さんが今までどのような説明を受けてきたかによって、今回の私の解説が、間違っている、と感じるかもしれません。私の説明は、音(-edが生み出す意味)による理解の方法となります。音に頼って問題を解けると、スピードが上がると考えているので、このような解説をさせて頂いております。
練習問題
(1)と(2)を解いてみましょう。
(1) The mother was _______ to learn that her daughter had won the contest.
(a) thrilling
(b) thrilled
(c) thrill
(d) thrillingly
(2) I was _______ that David wasn’t at the party.
(a) disappoint
(b) disappointing
(c) disappointed
(d) disappointment
【解答と解説】
(1) The mother was _______ to learn that her daughter had won the context.
母親は娘がコンテストで優勝したと知ってthrillした。➡興奮した。というのが自然な日本語ですが、the motherは娘の優勝により thrillという感情を引き起こさせられたので、受け身のサウンドを持つ thrilled を選びましょう。
(2) I was _______ that David wasn’t at the party.
Davidがパーティーにいなくて disappointした。➡がっかりした。というのが自然な日本語訳ですが、Davidが居ないことによって、がっかり感を引き起こさせられたので、受け身のサウンドを持つ disappointed を選ぶと正解です。
今日のまとめ
感情を表す形容詞
① 感情は、外的要因によって引き起こされると考える。
② 引き起こ「される」からには、-ed の形で終わる受け身のサウンドをもつ形を使う。