カテゴリー: TOEIC学校の先生・指導者向け内容今日の単語(音声あり)

要注意英単語【discuss】

要注意英単語【discuss】

aboutを入れたくなるけど不要です

✔ discuss /diskʌ́s/ (~について話し合う、~について議論する)=to talk over, to examine a subject

日本語で「~について」話し合う、とか、「~について」議論する、という表現をするので、aboutという単語を共に使いたくなる動詞ですね。discuss about ABC のように。でも I love you. と言う時に、「あなた<を>」愛している、のように「を」を日本語では入れますが、英語では不要なのと同じで、discussの直後に、話し合う内容を表す言葉を続けて良いのです。

例文 <discuss>

① We discussed the matter briefly in the meeting this morning.
(私たちは今朝、会議でその件について手短に話し合いました。)

② As we discussed earlier, you will make dinner, and I will do the laundry.
(先ほど話し合った通り、あなたが夕飯を作り、私がお洗濯をしますね。)

③ We need to discuss when we should leave tomorrow.
(明日は何時に出発するか相談しなきゃ。)

discussion

① We discussed the matter briefly in the meeting this morning.
(私たちは今朝、会議でその件について手短に話し合いました。)

この文は、

We had a discussion about the matter briefly in the meeting this morning.

とも言えます。discussを名詞化して、discussionという単語を使い、have a discussionという表現も使えます。We had a discussion. ここで文が完成するので、さらに情報を追加したいとすると、接着剤が必要になります。ここでは about を使い、about the matter(例の件について、その件について)を足し、We had a discussion about the matter. が完成します。

今日のまとめ

discuss(動詞)

① ~について話す、という日本語に惑わされて discuss about ABC のように aboutを使わないようにする。

② have a discussion という表現も覚えよう。「●●について」という情報も追加したい場合は、接着剤 about を使用し、about the matter, about the problem, about the plans のように話し合う内容を示そう。

カテゴリー: TOEIC

TOEIC【Part5】時制

TOEIC【Part5】時制

時間を表す表現を探す、のみ!

✔ 時制に関する問題は、練習問題を繰り返す必要もないほどシンプルです(やった!)次の2点のみ抑えていれば良いかと思います。①時間を表す語彙を見つける ②時間の前後関係を示す表現を見つける

① 時間を表す語彙というのは:yesterday, last Saturday, this coming Wednesday, in 1945, in the 18th century

② 時間の前後関係を示す表現というのは:(TOEICで点数を上げる目的だけでいうと)過去完了(had + 過去分詞)

✔ 一つ必ず覚えていて欲しいこと。TOEICはテストです。テストということは、答えが1つになるように作られています。そんな「制限がある」なかで文が作られています。時制は数多くありますね。giveを例に考えても:give, will give, gave, have given, had given などなど。この中から一つだけに絞られるということは、絞るための鍵となる単語が必ず文中にある、ということです。すなわち、(A)~(D)の選択肢をみて「時制だ!」と分かれば、上記の①と②を探すだけで正解にたどり着けるというわけです。

時制の選び方

✔ 文の内容を変更せず、時制だけ変える方法で、時制の選び方を学んでいきましょう。

選択肢が以下の4つとしましょう。
(A) had attended
(B) attended
(C) attends
(D) is going to attend

次の4パターンについて考えましょう。

① David Smith from Gold Investment _______ the training session this coming Friday.
② David Smith from Gold Investment _______ the training session last Friday.
③ David Smith from Gold Investment _______ the training session before he got a promotion.
④ David Smith from Gold Investment _______ the training session twice every month.

①~④の空欄を (A)~(D)を使って穴埋めしてください。

【解答と解説】

① 時間を表す表現は this coming Friday。意味:次の金曜日。すなわち、金曜日は今より先(未来)であることが分かります。よって、(D) is going to attend が正解です。選択肢に will attend があればそれもOKですが、is going to attend と will attend が両方選択肢にあるということは、無いでしょう。逆の見方をすると、両方が選択肢にあるとすれば、それは不正解であるはずです。

② 時間を表す表現は last Friday. 意味:先週の金曜日。すなわち、今より以前の時間(過去)であることが分かります。よって、(B) attended が正解です。

③ ここでは、時間の前後関係を示す表現が使われています。before he got a promotion。意味:昇進される前。下の棒線をタイムラインと考えて下さい。

――セミナーに参加――昇進される――(今)――>(未来)――>

✔ 時系列は、この図の通りです。ご覧の通り、セミナーの参加は、昇進よりさらに古い過去において行われています。つまり、gotよりもattendedの方がさらに古いのです。attendedという単語をさらに古い表現にしようとして、attendeded とすることはできませんね(笑)なので、hadさんの力をかりて、had attendedとすることで attended単体よりも、さらに古い感じを出すことができます。例文では before という単語があるので、時系列が明瞭ですが、問題によっては、beforeではない単語(例えばby the timeなど)が使われていても、同様の解答になります。ただたんに時系列を考えればOKです! 正解は(A) had attended。

✔ また、他の時制と異なる点は、1つの文中に、出来事が二つ(ここでいうと、セミナーの参加と昇進)、もっと言ってしまうと、SVが二つある場合、一つは単純過去、一つは過去完了の形をとる、ということです。(こういう考え方は、話せる英語を目指すというよりは、実に、テスト対策のためだけ・・・という感じで私は好きではないのですが、点数アップのためにご紹介いたしました。)

④ 時間を表す表現は every month。意味:毎月。つまり、習慣的にセミナーに参加していることが分かります。習慣ということは、「過去」にも参加し「未来」にも参加するわけです。では過去形を使うだけでも役不足ですし、未来形だけでも役不足。そこで、大御所「原形さん」を使うわけです。(時制でいうと現在形という表現になります。)解答は(C)のattends。

今日のまとめ

時制の問題の解き方

① 時間を表す語彙を探す(yesterday, last Saturday, this coming Wednesday, in 1945, in the 18th centuryなど)

② 時間の前後関係を示す表現を探す:(TOEICで点数を上げる目的だけでいうと)過去完了(had + 過去分詞)

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TOEIC【Part5】品詞-練習問題②

TOEIC【Part5】品詞-練習問題②

感情を表す形容詞

✔ 中学校の英語で習う I am excited. や I am interested. という表現。しばしば、

“I am interesting.”

と言ってしまい「私は興味深い女よ~」のような意味になってしまう、この類の単語たち。

さて、「この類」とは何でしょうか?

✔ よく【感情を表す単語】などとくくられたりもしますが、ネイティブスピーカーたちはそんなことを考えて話しているでしょうか?(I don’t think that is the case.)

ではなぜ彼らは、I am exciting.ではなく I am excited. I am interesting. ではなく I am interested.と表現するのでしょうか?

過去分詞の持つサウンド

✔ TOEIC【Part5】品詞-練習問題①の話を思い出して下さい。

分詞には現在分詞と過去分詞の二種類があり、過去分詞には「受け身」のサウンドを持つということをお伝えしました。この過去分詞は、使い方によって、文法的には異なる説明がつきます。

例えば、 “This book was published in 1984”. (このpublishedは、動詞の受動態、として学ぶ)。一方、 “I am looking for an English dictionary published in 1984. Do you know where I can find it by any chance?” (このpublishedは分詞の形容詞的用法、として学ぶ)

ネイティブスピーカーがこんな文法事項を考えながら、英語を話しているとは、考えられません。結局のところ This book = published (出版「された」、という雰囲気)、An English dictionary = published (出版「された」、という雰囲気)・・・publish「される」ということを伝えるために -ed (発音は/d/ や  /t/ や  /id/ になったりする) のサウンドを利用しているのです。

感情は受け身なのか?

✔ I am excited. と言うように、感情は受け身なのか?ということについて考えてみましょう。皆さま、よくよく考えると、自分が「わくわく」したり「興味を持」ったりする時、そこには必ず外的要因がありませんか? 例えば、明日からハワイ旅行に行くという事実があり、その事実のために自分はわくわくさせられているんです。あるいは、ハワイにある有名なパワースポットがあり、「そこへ行きたいんだ。興味があるんだ」という感情さえも、自分は興味を持たされているのです。と、まあ、このように考えると、一見、自分の内側から湧き出ているような、自発的とも思える感情ですが、それは、自分の外側にある何かによって引き起こされているというのが感じていただけると思います。いかがでしょうか?

✔ 一つ注釈を加えます。I am excited. を「受動態」と教える先生は、『excite(動詞)は、興奮させる、感情を高ぶらせる、という意味なので、The trip to Hawaii excites me. が元の文で、よって、”I” が主語になると受動態の形になる』という考え方に由来します。一方、「受動態ではない」と考える先生は、『excitedもinterestedも形容詞として辞書に載っているので、これはHe is tall. や She is young.と同じ構造であり、SVCの形である』という説明に基づくものになります。よって、皆さんが今までどのような説明を受けてきたかによって、今回の私の解説が、間違っている、と感じるかもしれません。私の説明は、音(-edが生み出す意味)による理解の方法となります。音に頼って問題を解けると、スピードが上がると考えているので、このような解説をさせて頂いております。

練習問題

(1)と(2)を解いてみましょう。

 (1) The mother was _______ to learn that her daughter had won the contest.

(a) thrilling
(b) thrilled
(c) thrill
(d) thrillingly

 (2) I was _______  that David wasn’t at the party.

(a) disappoint
(b) disappointing
(c) disappointed
(d) disappointment

【解答と解説】

(1) The mother was _______ to learn that her daughter had won the context.

母親は娘がコンテストで優勝したと知ってthrillした。➡興奮した。というのが自然な日本語ですが、the motherは娘の優勝により thrillという感情を引き起こさせられたので、受け身のサウンドを持つ thrilled を選びましょう。

(2)  I was _______ that David wasn’t at the party.

Davidがパーティーにいなくて disappointした。➡がっかりした。というのが自然な日本語訳ですが、Davidが居ないことによって、がっかり感を引き起こさせられたので、受け身のサウンドを持つ disappointed を選ぶと正解です。

今日のまとめ

感情を表す形容詞

① 感情は、外的要因によって引き起こされると考える。
② 引き起こ「される」からには、-ed の形で終わる受け身のサウンドをもつ形を使う。

TOEIC Part5 感情を表す形容詞