カテゴリー: おすすめ勉強方法リスニングテスト

【#8 解説】逃がしちゃった話の英文

【リスニングテスト#8】やばい!逃がしちゃった!の話の解説

今回の話はいつものリスニングテストより少し長めです。ハプニングが起きた場所や状況を細かく伝えているので、英文の量が多いですがご安心下さい。長いぶんだけ単語量は多いでしょうが、単語の難易度は中学生レベル程度です。

リスニングテスト#8はこちら

解説(音声解説は下)

➡ The Kennedys paid a visit to a local pet shop one Sunday morning.
(ケネディー一家はある日曜日の朝、地元のペットショップを訪れました。)

The Kennedys:ケネディー一家

苗字にTheを付けて複数形にすると「~一家」という意味になります。

スペルは、基本的にはsを付けるだけで良いのですが、とある子音(数種類)で終わる苗字はesにします。例えばジョーンズ一家は、the Joneses とします。え?また暗記!?と思ったかた、安心して下さい。自分が話す時、「ジョーンズズ」というと「変じゃない?」と自分の口が(笑)気づくと思います。「ジョーンズィーズ」と言う方が口が楽に動くはずです。不安な時は the Jones family のようにfamilyを付けて下さい。

pay a visit

visitを使っても全く問題ありません!pay a visitは、通常、「短時間の立ち寄りとか、思いつきで立ち寄ったりする」時にぴったりくる表現で、日常会話で使いやすいイディオムです。

✔ Lisa paid me a visit while I was in the hospital.
(リサは私が入院中に会いに来てくれた。)

✔ We need to pay a visit to Grandma and see how she is doing.
(ちょっとおばあちゃんのところに行って様子を見たほうが良いわね。)

➡ What is unique about this particular pet store is that they let their dogs and cats out of the cages and let them play in the shop for 20 minutes on Sundays.
( この店の何がユニークかと言うと、毎週日曜日には犬と猫がケージから出されてお店の中で遊ばせるっていうこと。)

長い1文ですね^^: 簡単な単語でのみ構成されているので大丈夫!がんばろう♪

What is unique about ~

人や物や場所が、他と違っていてユニーク(特別)であることを説明する時によく使う出だし表現です。

✔ What is unique about him is that この後に文を使って説明
(彼の何が特別かっていうと~)

✔ What is unique about this wine?
(このワインの、何が特別なの?)
のように、何が特別なのかを尋ねる時にも使えて大変便利ですよ!

let their dogs and cats out of the cages and let them play

let: ~させる

さて、アナ雪の let it go でおなじみの形、let itの後が動詞の形はバッチリ!という方が多いですね。例えば

✔ Let me see.(私に見せて)

✔ Let me know.(私に知らせて)

meがseeするから let me see. meがknowするから let me know. です。でも、「私に〇〇させて」と動作ばかりでなく「私を〇〇の状態にして」と〇〇の状態にさせて欲しいことも表現できるのです。

✔ Let me in. (私を中に入っている状態にして➡私を中に入れて)

✔ Let me out.(私を外に出ている状態にして➡私を外に出して)

✔ Let him through.(彼を通り抜けた状態にして➡彼を通して)

✔ Don’t let me down. (私を落ち込んだ状態にしないで➡私をがっかりさせないで)

日常よく使う表現なのでどれも使えるようにしましょう。

on Sundays

曜日が複数形!? もちろん!だって、日曜日は何度もやってきますからね♬

on Sundays = every Sunday を表します。

➡ It is called Play Time.
(それ<毎週日曜日に20分ケージから出て遊ぶこと> はPlay Timeと呼ばれています)

物や人や事象に名前が付けられている場合、誰が名付けたかが必ずしも分かっているわけではありません。でも英語の特徴上、「主語+動詞」が必要なので、誰が名付けたか分からない場合は、名付けられた物・人・事象を主語にして、動詞は受動態(受け身)で表します。

➡ After Play Time was over, the Kennedys realized that six dogs and five cats were missing.
(Play Timeが終わった時、ケネディー一家は6匹の犬と5匹の猫がいなくなっていることに気付きました。)

事象が終わった時、「終わる=finish」にこだわらず、over という表現を今回は覚えましょう!私は、overという単語を聴くと、どうしても Love is over~ ♬と歌っておられる格好良い欧陽菲菲さんの姿が目に浮かびます。

the Kennedys realized that six dogs and five cats were missing.

ケネディー一家の皆さんが気付いたのです!何に?―6匹の犬と5匹の猫が行方不明だと。

be動詞は算数の=(イコール)。すなわち

✔ 6 dogs and 5 cats = missing

ここで「現在進行形!!」と思った方。今後さらに英語を自由に操るには、ここを乗り越える必要があります。be動詞を使うからには、この文は「動作」ではなく「状態」を表しているのです。

犬と猫は、missingの「状態」なのです。※missing:本来あるべき場所に無いことを表す形容詞。つまり、これは She is beautiful. とか He is tall. と同じ文のつくりなのです。

※ 今後のブログで、さらに~ingの形についてお話します。

➡ They had escaped. How?

過去完了形という時制を使っています。「完了形」と聞くとアレルギー反応が出そうですか?(笑)。簡単に考えて下さい。ケネディー一家が realizedした、と過去形で表現しました。時系列を考えれば、犬と猫が脱走したのは、realizedより以前の時間ですよね? 過去形より、さらに過去感を出したいのです。だからと言って、escapeded なんて edを繰り返すわけにもいきません。なので、 hadを使うことで、escapedよりさらにさかのぼった前の時間を表すことができるのです。意外と単純な原理ですよね?♬

✔ How?

「え?どうやって逃げたかって?それはね~」という英語独特の話し方です。How?をしり上がりで言い、直後に解答を述べる、そのような話し方をします。

➡ It was as easy as pie.

まったくもって簡単なこと、とか、朝飯前、というイディオムです。

➡ James Kennedy, the eldest of the three siblings, had forgotten to close the front door behind him when he walked into the store.

✔ the eldest: 一番年上の人

一番って、どんなメンバーの中で一番かというと、of the three siblings: 3人兄弟の中で、ということ。sibling(s) は男女関係なく「兄弟姉妹」を表します。

had forgotten

先ほどの had escaped の解説と同様で、時系列的に前にさかのぼった出来事を表します。で、何を忘れたのかというと

to close the front door behind him

背後の入り口ドアを閉めるのを。

自分がドアを通った後、背後にはドアがありますよね?そのドアのことを指しています。
もし、誰かがあなたの部屋に入ってきて「あ、ちょっとドア閉めて」と言いたいなら

✔ Can you close the door behind you?

と表現します。もちろんbehind youが無くても、その部屋にドアがそれ一つしかなければ、閉じるべきドアがどれかは明らかですが、現地ではよく聞く表現でしたので、覚える価値ありです。

when he walked into the store

と加えることで、いつドアを閉め忘れたのかが伝わります。また、Jamesが入店した時からドアが開けっ放しであったことも伝わり、その場のイメージが湧きやすいのではないでしょうか。

リスニングテスト #8 解説

読み上げた文章はこちら⇩

The Kennedys paid a visit to a local pet shop one Sunday morning. What is unique about this particular pet store is that they let their dogs and cats out of the cages and let them play in the shop for 20 minutes on Sundays. It is called Play Time. After the Play Time was over, the Kennedys realized that six dogs and five cats were missing. They had escaped! How? It was as easy as pie. James Kennedy, the eldest of the three siblings, had forgotten to close the front door behind him when he walked into the store.

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【リスニングテスト #8】やばい!逃がしちゃった!

やばい!逃がしちゃった!ストーリーを聴きとろう

✔ 訪問する(動詞visit以外の言い方)
✔ このお店の何がよそと違うかっていうと~(という言い出し)
✔ まったくもって簡単なことだった
✔ 3人兄弟の一番上の子

これらの表現を英語で聴きとれるか確認してみよう! Let’s dive right in!

英文リスニングテスト #8

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【#7 解説】腹の立つ出来事を話す英文

【リスニングテスト#7】腹の立つ出来事を話す英文の解説

今回の話は、他の人に起きた腹の立つ出来事を、第三者的に説明している文です。これを覚えてしまえば、自分に似た出来事が起きた時に単語や表現の使いまわしができますので、自由に英語で描写ができる自分に一歩近づけます。

リスニングテスト#7はこちら

キーポイント(音声解説は下)

➡ Lydia got along well with her neighbors up until two years ago.
(リディアは2年前まではご近所さんとそりが合っていました。)

✔ Lydia got along までで alongの単語の持つ雰囲気により、「沿っていた」ということが伝わります。単語 well は必ずしも必要ではありませんが、get along がさらに引き立つ感じがします。「沿う」からには、「何と沿うの?」となります。そこで、with her neighbors ということにより「ご近所さん」とそりが合うことが表現できます。

✔ 一般的に get along with または get along well with という塊で習うことでしょう。理由を理解せず、やみくもに塊で覚えるのは、忘れた時に思い出せませんので、今回の説明のように段階的に理解をしましょう。

➡ One day, she started to date an opera singer, and they together listened to opera music twenty-four seven with the windows open.
( ある日、彼女(リディア)はオペラ歌手とお付き合いをし始め、彼ら(リディアと彼)はオペラの曲を窓を開けた状態で四六時中聞いていたの。)

✔ まず、日本語で「〇〇とお付き合いをする」を表す時、英語では

seeまたは go out を使うことが圧倒的に多い気がします。

➯ 例文
I am seeing someone. (付き合っている人がいるの)
Tom and I have been going out for 3 months now. (トムと私、3ケ月付き合ってるの。)

今回のリスニングでは、「〇〇さんと付き合い始めた」と言うことを表しています。本来は

She started dating an opera singer.

のように start datingという表現のほうが頻繁に聞くでしょう。(下部※1参照)

さて、日本語では「〇〇さん<と>付き合いはじめた」のように「と」を使うので、

date 「with」

と言ってしまうかたが多いですね。

動詞(to date)は to go on a date with の意味なので、to dateにwithまですでに入っていると考えてみましょう。するとwithは不要なのが明らかですね!

(※1) 今回は date という単語と withの説明の目的から、「原形date」 が見えやすく to dateとさせていただきました。

twenty-four seven

1日24時間1週間7日間、を表しています。

with the windows open

with their windows open でも大丈夫です。彼らの家の窓をopenの状態にしていることを表します。

with

「~と」なんて覚えていませんか? 物、人、状態などが「共にあること」を表すと考えましょう。つまり、彼らがlisten to opera musicする時に、とある状態が共にあるのです。それが、with the windows 「窓と共にある」のです。しかもその窓は開いているのでopenという形容詞をwindowsの後に添えるだけで the windows are open の関係性が生まれます。便利!

with the windows open 「窓が開いている状態と共にある」ことを表します。

➡ Her neighbors got fed up with it.
(ご近所さんたちはうんざりしました。)

毎日まいにちオペラ音楽がこぼれ聴こえるのでうんざりしたということです。

be fed up with~

「うんざりする、へきえきする」などとテキストには解説されています。be動詞の代わりに、私はget(の過去形)を使いました。be動詞は状態を表すのに対し、getはAからBに変化する動きを感じさせます。「うんざりしていない」から「うんざり」に変わった感じがうまれます。fedはfeedの過去分詞の形。feedは「食べ物を与える」という意味で知っている人も多いでしょう。要は、give, satisfy, provideという「与える」という意味の単語。upがあることで、満タンにgiveされたことを感じ取ってみましょう。すると、「もう十分!!」、すなわち「うんざり」となります。

listening #7 解説

➡ They are now steaming.
(彼らはめちゃくちゃ怒っています。)

they = the neighbors です。

steamは蒸気がでること。怒っているアニメなどで、頭から湯気がでていますよね?あのまんまです(笑)

リスニングテスト #7 解説

読み上げた文章はこちら⇩

Lydia got along well with her neighbors up until two years ago. One day, she started to date an opera singer, and they together listened to opera music twenty-four-seven with the windows open. Her neighbors got fed up with it. They are now steaming.