発音が正しくても通じない場合

How long has this been around?

【その1】
その日、私は大学の友人と近所のhistoric site(史跡)を散歩していました。
「この建物はどれくらい古いものだろう」と思い
How old is this building?
と言うと、友人はこう返してきました。

Do you mean how long this building has been around?

私の文でも伝わるけれど、ネイティブスピーカーにとっては一般的でないということでした。

How much longer …?

【その2】
その日、私は Dr. Boyle教授の車に同乗して、あるリハビリテーション施設に向かっていました。「あとどれくらい時間がかかるのかな?」と思い

How long more will it take?

教授は一瞬、?、という表情をして、こうおっしゃいました。

You want to know how much longer it is going to take?

Longにはlongerという比較級があるにも関わらず、moreを使ったことが今となっては謎ですが。。。上記文は、単語の選択はほとんど正しいけれど、文法的に少しoff(ずれがある)だったこともあり、相手にすんなりとは通じなかったわけです。(※ 会話がゆっくりと流れていたことで、相手がこちらの意図を組む時間が確保でき、確認してくれたおかげで会話が成立した一件です。早口による弊害に関してはこちらをご覧ください。)

相手に通じないほど発音が悪くない場合でも、仕上がった英文が英語話者と大きく離れていると、コミュニケーションがぎくしゃくします。読書をするなどしてインプットを増やすことも常に心がけたい点です。

誰でもできる!スキル不要の発音上達方法

発音矯正の最重要ポイント

今回のテーマは、スキルもコツも不要ながら、発音改善のための基礎の基礎。ぜひ読み進めて下さい。これなくしては、今後の練習が無意味になります。

英語が通じない人の最たる特徴・・・それは、話すスピードが速い、ということ。意外!と思われましたか?

だって、速く話せるということは、すなわち、英語力の高い人じゃないの??? その通りです。先生方の中にも、文法力や読み書き能力の高い方が多いでしょうから、なおさら要注意です。

速く話すこと自体がNGと言っているわけではありません。実際ネイティブスピーカーは早く話しているように聞こえますよね。ここに隠れている問題は2つあります。


早口英語は危険:理由①

ネイティブスピーカーの話し方を目指して(それ自体は悪いわけではありませんが)、単語1つひとつが正しく発音できていないのにスピードがある場合、英語に聞こえないほど音がかけ離れてしまいます。相手の耳には右から左へと流れてしまいます。そんな状況でも、ペースが通常またはそれ以下であれば、相手に考える時間(=訛りが強い単語でも、音から単語を推測してくれる)が生まれます。シチュエーション(=会話が行われている環境や状況)も手伝って、相手へ通じる確率は高まり、コミュニケーションが成立します。

 

早口英語は危険:理由②

私たちは自分の持っている単語力や文の構成力を駆使して、文を完成させます。その完成文が、母語話者が日常的に使う言い回しとかけ離れている場合、相手は一瞬、あなたを理解するのに戸惑います。瞬時に理解するというより、少し考える間が必要で、少しタイムラグがありながら理解していきます。あなたの文法はあっている、単語もあっている、でも言わんとしていることがいまいち分からない、、、そういうことがあるのです。これも理由1と同様に、話す速度を落とすことで相手に考える余裕を与え、理解しあえる結果になるのです。

 

英会話に自信が無ければゆっくり話して

冒頭で申しあげましたとおり、これは特別なスキルでも知識を必要とするものでもありません。ただ、calm downして話すだけです。 厳しいことを申し上げますが、これは、自分の話す英文と発音に自信がない時に特に多くみられる傾向です。「速くしゃべるとボロが出ないだろうと思って、、、」と告白してくれた方もいます。断言できます。逆効果です。

英語の発音矯正とは

発音矯正=ネイティブ発音?

このブログを読み進めていただくうえで、まずは誤解なきよう、私の定義をお話しさせて下さい。

「発音矯正」とは、「非日本人(non-Japanese people) に理解される英語発音に矯正すること」を指しています。
 ※ foreigner という単語は「よそ者」というニュアンスを感じて嫌がる外国の方がいるのであえて使いません。

イギリス人、アメリカ人のようにネイティブスピーカー(英語を母国語とする人)と同じ発音力を求めるのは、学習の原動力としては大いに歓迎ですが、彼らのような英語発音に聞こえないからと落胆する必要は全くありません。事実、日常的に英語で仕事をされる受講生の方は、相手がシンガポール人、タイ人、ベトナム人、ヨーロッパ各国、と国籍は多岐にわたり、彼らも母語の訛りを持って話しています。また、私の生徒さんも、多少なりとも日本人訛りを残しながら、彼らと立派にコミュニケーションを成立させ、ビジネスを遂行しておられるのです。言ってしまえば、イギリス人にとってアメリカ人の英語は訛っていますからね!

カタカナ発音は通じない

ザ・カタカナ!英語を話す方は、残念ながら文法的に正しくても相手に理解をしてもらえません。例えば、map, bag という、短い単語さえ通じず(平易な単語が通じないとは予想外だったそう)、旅先から撃沈して帰国された人もいます。

また、空港の国際線で流れていたアナウンスを聞いて「アキ、これは英語?」と聞いてきたアメリカ人もいました。(この時の考えられる原因に関しては、こちら

英会話とは音で成立していることを念頭に

言葉は、通じてなんぼのもん。相手に通じてコミュニケーションがとれて初めて役割を果たします。ですから、自分が発声した英文が、どれほど文法的に正解であっても、発声した「音」が、英語として認識されない限りは、そこにコミュニケーションは存在しません。そういう理由で、私は英語を学ぶ上で、発音の精度は軽視できません。(また、指導される先生におかれましては、「先生の英語格好良い!」と生徒に思われるのは、決して悪い気はしない、という特典付きです!)