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英語よもやま話

ニューヨークで小学校の教師をしている友人と話しをしました。Squirrelについて。

squirrelは何歳で言える単語?

「言葉を話はじめる頃、おそらく2歳ごろにsquirrelを言える子が多いと思う。」

とのことでした。

日本人の子供が「リス」を動物として認識し、「リス」と言葉に発せる頃には、アメリカ人の子どもはsquirrelと言えるはずですから、2歳や3歳というのは妥当でしょうね。特に、アメリカやイギリスでは、リスが芝生を走り回っている光景は日常的にみられるので、そういう意味でも、日本人の子どもが「りす」を使う頻度より、絶対に高頻度のはずです。

 

squirrelは何歳で読める単語?

一方、squirrelの文字を、見て、発話できる(読める)、のはいつごろかと言うと、

「2年生ごろかと思うけれど、4年生でも読めない生徒に出会ったこともある」

と彼女は言っておりました。日本人の子供が読み書きできる漢字が学年で指定はあるものの、全員同時期にマスターできるわけではなく、習得スピードに個人差があるのは自然なことでしょう。

それにしても「りす」が「squirrel」とは悩ましい程難しい(笑)ちょっと気の毒になってしまう私は、英語をゼロから学んだ日本人まるだしですね(笑) squirrelを文字で書ける人数は、読める人数よりさらに減るのでしょうね。 あ~なんて厄介な単語だ(笑)

 

ザリガニ、おたまじゃくし、ホチキスの芯。英語で言えますか?

私自身18歳まで本格的に英語を勉強したことが無かったので、英語圏の現地の人が幼少期に読む本、絵本、を読まずに育ちました。アメリカに住み始めて本屋さんで絵本を立ち読みした時に(げげげ、難しいぞ)と思いました。単語が分からなくて、、、絵から推測はできるものの、聞いた事の無い単語がたくさんありました。

中学になって学ぶ英文の中に、おたまじゃくし、ホチキスの芯、タンポポ、はさみ、三輪車、おむつ、など幼児期に多く使う単語は、教科書ではあまり見かけません。

アメリカで育ったとかイギリスで小中学校通ったなんて人は別として(そういう人は少数派)、

「squirrelなんて単語は小さい時から知ってるよ」

という人は、やはりあまりお見かけしません。

学校の先生は、いつ児童や生徒にどんな質問をされるやら分からないので、戦々恐々ですね(笑) 対策として、子どもの絵本を読んでボキャブラリーを豊富にしていくことをおすすめします。文法、文構造は平易ですので、単語力アップだけの目的で、ぜひ英語の絵本を読み漁ってみてはいかがでしょうか。

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squirrelの発音レッスン

先生向け記事1の続き。

squirrelはアメリカ英語とイギリス英語で発音の違いがあります。
[US] skwə́ːrəl  [UK] skwírəl
このブログはアメリカ発音を紹介します。

音節の数

音節は squir・rel 二音節です。
ストレス(日本語でいうアクセント)は前の音節にあるので、DA-da のようなリズム、仕上がり感であることを身体に覚え込ませます。(動画参照)

有声音と無声音

有声音は喉仏が振動し、無声音は喉仏が振動しない音です。手を喉にあてて、違いをまず感じましょう。無声音をも有声音で発話するのが日本語訛りの特徴で、それは致命的に通じない英語になってしまいますのでこのステップは重要です。

squirrelの発音記号は  /skwə́ːrəl /。動画のとおり /s/ /k/ を分けて説明しても、/sk/としてもどちらもOK。どちらも無声音ですので、「すくぅ」のように「う」と母音が入って有声音にならないようにだけ注意して下さい。

無声音はここで終わりです。/sk/の後、/wə́ːrəl/は、喉が連続的に響く有声音になります。

/w/の発音

唇に力を入れてすぼめます。日本語の「う」と同じ音が発話されていると、弛緩しすぎでカタカナっぽくなります。
【大げさに「わ」と言う】のも名案です。「う」よりは唇が、とがるはずです。

 

/rəl/の発音

/rəl/ のように/r/と/l/の間に、曖昧母音が入っています。この母音を意識しすぎると「レル」とか「ロル」となる人がいるので、/rl/と発音する気持ちで練習を進めましょう。(前述のとおりで、/sk/の無声音の後は、全て有声音なので、この方法でもうまくいきます。)

曖昧母音、/r/ /l/の発音については、個々に改めて記事にします。大変重要な音で、個別に書かなければ説明しきれません。それらの記事が完成次第、この記事にリンクを挿入しますので、もう少々お待ち下さい。

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squirrelの発音レッスン

squirrelの発音レッスン動画

フォニックスに基づいた発音レッスン

日本人であれば、この単語の発音を難しく感じる人が多いはず。特に、中間部分(wə́ːr) と、最後の部分(əlまたは  rəl と考えて下さい)。単体でも難しいですが、 wə́ːrəl となり、さらに発話しにくいです。   生徒たちも例外ではないでしょう。squirrelの発音指導の際、フォニックスに沿って、1つひとつの音を理解させながら解説することをお勧めします。 応用力がつき、後々役立つと思います。今回は、それを前提として、1つひとつの音を異常なほどゆっくり丁寧に解説しました。スピードを求めるのは後でOK。むしろ、スピードとは自然についてくるものなので、心配いりません。ひとまず動画をご覧頂ければと思います。