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【#14 リスニング解説】どうりでお腹が痛いわけだ

【リスニングテスト#14】どうりでお腹が痛いわけだ

リスニングテスト#14はこちら

解説(音声解説は下)

今回は以下の6点がキーポイントとなります。

✔ お腹が痛い
✔ 熱がある
✔ 病院に行く
✔ 賞味期限が切れる
✔ どうりで~なんだね 

➡ Tim, a college student, had a stomachache one morning.
(大学生のティムはある朝、腹痛を起こしました。)

ache と pain の違い

✔ 腹痛は➡ お腹:stomach + 痛み:ache = stomachache

という仕組みで成り立っています。体のパーツと組み合わさって

➯ toothache: 歯痛
➯ headache: 頭痛
➯ earache: 耳痛

✔ ache:継続する痛みを表す単語で、またあまり強くない(我慢も可能な)痛みを表すのに適した単語でしょう。

✔ pain:継続する痛みも表せますが、acheより強い、または突如として起こるものを表すのに適しています。例えば、頭を机の角にぶつけた瞬間の痛みとか、骨折してしまった瞬間の痛みはacheではなくpainを使います。

➡ He was also running a fever.
(彼は、発熱もしていました。)

He also had a fever.

という表現もOKです!病気の話では have を頻繁に使います。ネイティブスピーカーに意見を求めると、

・He has a fever. も He is running a fever. も同じ意味じゃない?

とおっしゃる方が多いので、 interchangeable (どちらを使っても変わりない)と思ってよいでしょう。

➡ So he decided to go see the doctor.
(そこで、彼は病院に行くことにしました。)

✔ 英語の通りに訳すと、「医者」に行くことにしました、となります。日本語では「病院に行くことにしました」という表現をよく使いますね。そこで、病院というと hospital が思い浮かびますが、英語では see the doctor のように doctor を使う方が圧倒的に多いでしょう。

✔ hospital というと、大きな病院をイメージさせます。個人病院などは clinic を使いましょう。

✔ go see the doctor は go to see the doctor でもOK! goの場合、後ろのtoはしばしば省略されます。

listening test #14 go see the doctor

➡ On the way to the clinic, Tim realized that he had eaten a cream puff that expired three days ago.
(病院への道中、ティムは、三日前に賞味期限の切れたシュークリームを食べたことに気付きました。)

on the way to~:~への道中

便利な表現なのでぜひ覚えましょう♪

➯ on the way to the post office: 郵便局へ向かう途中

➯ on the way home: 帰宅道中(homeは副詞なので、toは不要です。)

➯ on the way here:ここへの道中(to不要)

➯ on the way there:そこへ向かう途中(to不要)

expire: 賞味期限が切れる

✔ 食べ物の賞味期限が切れることを表す単語です。でも食べ物以外にも使えます。

➯ My credit card will expire in March, 2021.
(私のクレジットカードは2021年の3月に期限が切れます。)

★便利な過去完了時制★

✔ 過去完了時制を使う目的:出来事Aが、出来事Bより、時間的にさらに前(古い)時点で起きたことを明確にするため!

と理解しましょう。

リスニングでは、トムが realized した時より、シュークリームを食べた時の方が、時間的に昔ですよね?なのでhad eaten とすることで、時間関係がスマートに表現できるのです。

➯ My child had gone to bed by the time I got home from work.
(私が仕事から帰宅するまでに、我が子は床に就いていました。)

●時系列● ——->子供が寝る——>私が帰宅する——->

という時系列です。

逆に言い換えると、beforeやafterを使って前後関係を表すこともできるのです。

➯ My child went to bed before I got home from work.

➡ No wonder he has a stomachache.
(どうりでお腹が痛いわけだ。)

✔ wonderは、日本語に訳さないほうが良い単語のひとつ。

✔ wonderというのは「え~!」「わ~(驚)」という感情や状態を表すものであると考えましょう。すると「わ~(驚)」がない状態(=No wonder)、は「どうりで~」と訳されるのは、至極当然ですね。



リスニングテスト #14 解説

読み上げた文章はこちら⇩

Tim, a college student, had a stomachache one morning. He was also running a fever. So he decided to go see the doctor. On the way to the clinic, Tim realized that he had eaten a cream puff that expired three days ago. No wonder he has a stomachache.

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【#13 リスニング解説】サクセスストーリー

【リスニングテスト#13】サクセスストーリー

リスニングテスト#13はこちら

解説(音声解説は下)

今回は以下の6点がキーポイントとなります。

✔ 極貧だった
✔ 経済的困難
✔ 来る日も来る日も
✔ お金を貯める
✔ 会社を設立する
✔ 500万ドルを売り上げる 

➡ Tom was dirt poor as a child and couldn’t finish high school because of financial difficulties.
(トムは子供時代極貧で、経済的困難により高校を終えることができませんでした。)

極貧状態を表す dirt poor

✔ dirt poor = extremely poor

辞書によると、これはアメリカで使われる表現のようです。

financial difficulties: 経済的困難、経済的な理由

最初に dirt poor と言っているので、高校が卒業できなかった理由は financial difficulties であることは明らかですね。あえて明言しました。高校を終えられなかった理由が経済的理由であることがはっきりします。

because of financial difficulties の代わりに due to financial difficultiesでもOKです。

➡ He worked day in and day out, trying to save up money to start a business.
(来る日も来る日も彼は働きました、ビジネスを始めるためのお金を貯めるために。)

day in and day out:毎日毎日、来る日も来る日も

andを省いた day in day out という表現もあります。表す内容は同じです。

「毎日」を表す every day という表現もご存じの方が多いでしょう。日々、くり返し・・・という意味は同じなのですが、day in and day out は、くり返しにより疲弊したり大変さが伴う状況を表すのに適しています。リスニングでは、来る日も来る日も、お金を貯めるために一生懸命に働いたことを伝えたいので、day in and day outを使いました。例えば

I listen to jazz music every day. を I listen to jazz music day in and day out. と言い換えると、少し変に聞こえますね。もし毎日聴いて「飽き飽きだ」という意味や「聴きすぎて嫌いになってしまった」というような文脈の中でしたら、使えます。文脈の中で使い方を学ぶことが重要です。

save up money to start a business

save money とsave up money のニュアンスの違いについて。

どちらもお金を貯めるという意味で通じるので、あまりSensitiveにならないでくださいね!あえて違いを表すとするならば、

✔ save money は、毎月3万円貯金する、など、物理的にお金をとっておく(蓄える)場合に適しています。

➯ We are saving 300 dollars each month.
(毎月300ドル貯蓄しています。)

✔ save up money と言う時は、貯蓄をする目的があっての貯金という意味が色濃く出ます。今回のリスニングでは、ビジネスを起こすためのお金をためているので、save up money としました。

➯ We are saving up money to buy a house.
(私たちは家を購入するためにお金を貯めています。)

この例文を

➯ We are saving money to buy a house.

としてもOK。

➡ At the age of 26, he founded an advertisement company, which now generates $5 million in sales per year.
(26歳の時、彼は広告会社を設立し、それは今や1年で500万ドルを売り上げています。)

✔ 設立する:found

findの過去形のfound と混乱しそうですね・・・ 設立するは原形で found なので、過去形はfounded となります。「橋」と「箸」みたいなもので、たまたま同じ「音」であると思いましょう。

✔ 広告 advertisement といいます。長い単語なので日常 ad と略されて使うことが多いです。

✔ 売上を上げる、を表す単語や方法は色々ありますが、今回はgenerateを覚えてみましょう!「生み出す」ことを表します。


listening test #13 work day in and day out

✔ また、「売り上げという点で500万ドル」を表す 500 million dollars “in sales” という表現も覚えてみましょう。「借金という点で〇〇ドル抱えている」というのも考え方は同じです。以下の写真をご覧ください。

XX dollars in debt

➯ How I paid off 21,000 dollars in debt in 10 months.
(私が21,000ドルの借金を10カ月で返済した方法)

をはじめ、「〇〇dollars in debt」という表現が写真の中で見て取れます。


リスニングテスト #13 解説

読み上げた文章はこちら⇩

Tom was dirt poor as a child and couldn’t finish high school because of financial difficulties. He worked day in and day out, trying to save up money to start a business. At the age of 26, he founded an advertisement company, which now generates $5 million in sales per year.

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【#12 リスニング解説】流行り

【リスニングテスト#12】流行り

リスニングテスト#12はこちら

解説(音声解説は下)

今回は以下の6点がキーポイントとなります。

✔ 流行っている
✔ ~したいってずっと思っていた
✔ 試してみる
✔ 意見が合わない
✔ その話題を持ち出す
✔ 流行が去る

➡ Bungee-jumping is in fashion among Michael’s friends.
(バンジージャンプがマイケルの友達の間で流行っています。)

流行っている:inを使う表現

✔ in fashion

単に in だけを使っても通じます。in であれ in fashionであれ、流行していることや、一時的に社会で受け入れられている状態を表します。

➯ Short pants are in at the moment.
(短いズボンが今は流行ってるよ。)

また口語では「流行っているもの」を in-thing と言うこともあります。theを伴います。

➯ Eating low-carb foods is the in-thing now!
(低糖質の食品を食べることが今流行っているんだよ!)

➡ He has been wanting to give it a try, but he and his mom don’t see eye to eye about it.
(マイケルはずっと挑戦したいと思っていますが、彼とお母さんはその点で意見があいません。)

ずっと~したいと思っている

He has wanted to give it a try という文でも通じますが、He has been wanting to give it a try. とすることで

① いつからかバンジーに挑戦したいと思い始め ② 今もその気持ち(状態)が続いている

この2点(特に2番目の「今もその状態にある」こと)が明確に出せて、私個人的には been wanting という表現を使います。が、おそらくこれは口語表現で、文法的には正しくないとおっしゃる先生もおられると思います。その理由は、wantは状態動詞なので、be wanting という形には、ならないから、というご意見でしょう。ただ、ネイティブスピーカーは(少なくともアメリカでは)使う表現なので、知っておくと良いと思います。

give it a try:試してみる、試しにやってみる

単に try でもOK! これもカジュアルな口調で話す際には日常的に頻出する表現です。

➯ give it a go

➯ give it a whirl

これらの表現も同じ意味です。

see eye to eye:意見があう (agree with someone)

➯ My mom and my brother don’t see eye to eye about his decision to drop out of college.
(母と弟は、弟が大学を辞めるという決断に関して意見が一致しません。)

➡ His mother gets mad at him every time he brings up the topic.
(彼のお母さんは、彼がその話題を持ち出すたびに彼に腹を立てます。)

bring up the topic で「話題を持ち出す」ことを表します。

bringという単語は単体ではあまり使われることがないでしょう。bring単体では、「それを移動させて、そして、どうなったか?」または「どのような状態にするのか?」という部分が表現できません。よって、形容詞や副詞を伴って

Bring it over. または Bring it over here. で「こっちに持って来て」と依頼する文になりますし、

The scandal brought down the prime minister. で「そのスキャンダルで首相は失脚しました」という意味を表せます。

このように、overやdownなどが伴って、はじめてbringが活きるのです。

学校では bring up, bring about, bring in, bring down などの表現を手っ取り早く(?)暗記させられるわけです^^; と言っても暗記するのも大変なのですが・・・この暗記をしやすくする方法を私は常に生徒さんにお伝えして、暗記というよりは自分で解決できる力を身につけてもらうようにしています。

このbringについては、長くなるので別の機会にあらためます。

listening test #12 don’t see eye to eye

➡ She is hoping it goes out of fashion very soon.
(お母さんは、流行りが去って欲しいと思っています。)

inの反対語はout

流行ることは in を使いましたね。流行りが去ることは out of fashion と言います。

前回のリスニングテストでご紹介したイディオムですね!今回は聴きとれましたか?♬


リスニングテスト #12 解説

読み上げた文章はこちら⇩

Bungee-jumping is in fashion among Michael’s friends. He has been wanting to give it a try, but he and his mom don’t see eye to eye about it. His mother gets mad at him every time he brings up the topic. She is hoping it goes out of fashion very soon.